日々の保育-子どもたちの心を育むステージ-

日々の保育

ひかり幼稚園には、運動あそびや音楽、読書、英語、絵画&制作など、さまざまな活動があります。これらの活動を行う日々の保育は、子どもたちの心を育むステージです。このステージのうえで、教師は「やさしい心」「きれいな心」「つよい心」を育むために、言葉を大切にして保育を行っています。言葉はひかり学園の教育の軸なのです。

保育の基本スタイルは、クラスごとの「集団一斉保育」です。クラスでの活動は、協調性や社会性を育み、小学校での生活に直接結びつきます。さらに、同年齢や異年齢で過ごす機会も設け、クラスという枠の内外でさまざまな人間関係をつくります。また、将来、他の人の気持ちを思いやり、自分で考え、行動できるように、「つながるしつけ」を通して、「3つの心」を育てます。

日々の保育

「つながるしつけ」で、3つの心を育てます。
「しつけ」とは、思い知らせることではなく、教えることです。教えたいことは2つです。
(1)責任ある行動

子どもたちが、自分から進んできちんとしたふるまいをし、良くないふるまいをしないように手助けをします。

(2)自分を抑える方法

困難やいらだち、抑えきれない感情の爆発などにうまく対処できるように、感情をコントロールし、誠実な心でしっかり考えられるように手助けをします。

教師は子どもたちが良くないふるまいをした時や感情が抑えられなくなった時こそ、教えるチャンスと捉え、「つながるしつけ」を通して心を育てます。

STEP1:つながるしつけ

しつけは、「何を伝えるか」も重要ですが、それ以上に「どう伝えるか」が大切です。子どもは「こわい」と感じると「下の脳」が活発になり、何も考えられなくなってしまいます。子どもの心とつながりを持ち、「上の脳」に働きかけて、子どもが落ち着いて考えられるように導きます。
教師はまず、微笑んだり、うなずいたりしてやさしく近づき、目線を低くして、小さい声で話しかけ、子どもに安心感を与えます。そばに寄り添い、耳を傾け、気持ちを言葉で表す手助けをして、子どもの気持ちを理解します。
「つながるしつけ」を通して、子どもの心は落ち着き、「教師が教えたいこと」を受け入れやすくなるのです。

STEP2:一緒に考えるしつけ

子どもの受け入れ準備ができたら、教師は子どもと一緒に3つの会話を始めます。
①「どうしたの?どうだったのかな?」と、自分の気持ちを一緒に考えます。
②「お友だちはどんな様子だった?どんな気持ちかな?」と、他の人の気持ちを一緒に考えます。
①「どうやったら仲直りできるかな?何かいい考えはあるかな?」と、自分と他の人との関係をよくする方法を一緒に考えます。
「一緒に考えるしつけ」を通して、将来いろいろな場面で、子どもは自発的に考え、行動することが出来るようになるのです。

子どもの「心」と「上の脳」 子どもの「心」と「上の脳」
HIKARI Column 子どもの「心」と「上の脳」

心は、「胸のところにあるよ」と子どもたちに伝えていますが、科学的には脳内にあります。脳は、上下に分かれた構造です。低い位置にある脳幹・脳辺線系は、生まれた時から発達していて、とっさの反応の原因となる原始的な働きです。一方、高い位置にある大脳皮質は、幼児期から20代半ばにかけて発達を続け、判断、計画、感情と体のコントロール、柔軟性と順応性、思いやりなどに働きます。子どもたちに身につけて欲しい心は、まさにこの部分です。子どもたちの上の脳はまだまだ発展途上。感情を抑えられないのも、悪いことをしてしまうのも当たり前です。教師は、子どもたちの「上の脳」の役割を担い、子どもたちに寄り添って「つながるしつけ」を行い、自分ではまだできない判断を助けます。

日々の保育の様々な場面で、何かをする前に考え、他の人の気持ちを思いやることができるように励ますほど、また、人の身になって正しいことをするように励ますほど、子どもたちは「上の脳」を上手に使えるようになっていき、感情が高ぶったときにも、きちんと判断したり、感情を抑えたり、周りの人を思いやったりすることができるようになっていくのです。